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【第7回受賞】継続して医療を提供するために

福地眼科 福地 麗

 様々なライフイベントを通じて人生の深みを得た医師は、AIが医療の一翼を担うようになっても今後も必要とされると思われる。
 ジェンダーフリーの概念が浸透しつつある現在、女性医師と限定することは適切ではないかもしれない。が、日本社会では現在も性別役割分業傾向が欧米諸国と比して強い。
 家事・出産・育児を比較的主役として担いがちな女性医師は、仕事との両立に今も悩みながら模索している。職場は24時間急変対応もあり少数で長時間労働となっていることが多く、妊娠・出産などで配慮がなされれば他医師の負担が重くなり不公平感が強くなる。
 周囲のサポートが得られなければ継続して医療を提供することは難しく、様々な事情をかかえる全ての医師が働きやすい環境整備が必要と考える。
 例えば、大学附属病院や基幹病院の平日日中の病棟業務や外来などを短時間勤務の医師が担うことが出来ればこの医師は他の医師診療方針を検討したりと研鑽する機会が与えられるし、他の医師は多様なキャリアプランを実行する医師との交流から自身のキャリアプランを多角的に検討したり、手術や研究に時間を割くことが出来る。決められた日に登院出来なければ、数人でワークシェア勤務を検討してもいいのではないだろうか。
 まだ社会の中には医師について幻想があるように感じることもあり、医師であっても一人の人間で個々の生活や事情があり厳しい労働環境の中医療を提供している実情を社会に発信していくことも必要と思われる。

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