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2012.12.28 
第6回 医学を志す女性のためのキャリアシンポジウムの報告  

男女共同参画事業委員会(旧 女性医師支援委員会)
公益社団法人日本女医会 副会長
男女共同参画事業委員長 澤口 彰子


 第1回からの軌跡をたどると、日本女医会では、平成19年から女性医師支援委員会としての活動を展開してきた。第1回から第3回までは、医学を志す女性たちに医師の現状、必要な法律の情報等を伝えてきた。第4回以降は、大学医学部・医科大学、病院、厚生労働省、内閣府、報道関係等の各分野での女性医師をはじめとする男女行動参画の取り組みを学ぶ有益な活動をおこなった。

 第6回は「男性医師から言いたいこと」と題して、各分野からの意見を頂き、男女共同参画社会に向けての様々な可能性を実現することを目的とした。開催日時は平成24年10月14日(日)、新宿区四谷のルークホールで、山本纊子男女共同参画事業委員による総合司会によって開始された。シンポジウム出席者(付記プログラム参照)による午前の部4題と午後の部3題の発表後、演者全員檀上に参列し、シンポジウム形式で討論をおこなった。

 高久史麿氏は気性が強かったご母堂のこと、我慢、辛抱、忍耐で研究を成し遂げたジャネット・ラウリー博士(2012年日本国際賞受賞者:癌特異的分子を標的にした新しい治療薬の開発)、国立系医科大学の初めての女性医学部長桃井真里子氏(第5回 医学を志す女性のためのキャリアシンポジウム発表者)などを挙げられ、当該者から窺われる共通した芯の強さについて述べられた。芯の強さは吉岡彌生東京女子医科大学創始者にもみられた。

 一番若手医師である八木澤隆史氏は家庭においても男女共同参画社会を普通に貫いていると報告された。

 福田敏雅氏は結婚する時、奥様の父君から医学博士の学位は必ず取得させてほしいと依頼されたが、これは女性医師のキャリアデザインには必要であり、親としての当然の依頼であると考えられると報告された。

 久保田 英氏は結婚されたとき、すでに奥様が医学博士号もっておられたが、基本的な価値観は同じであり、無理して相手に合わせないことを述べられた。

 溝口秀昭氏は女性医師の教育に長らく携わってこられた経験から、能力では男女差がないこと、女子医学生をもっと増やすべきであることなどについて報告された。更にキャリアップには砕身の努力、大学院修了、明るいこと,フットワークが軽いことなどが必要であり、泉二登志子氏(東京女子医科大学血液内科主任教授)を挙げられたが、奥様の溝口昌子氏(第41回日本女医会吉岡弥生賞受賞者、聖マリアンヌ医科大学皮膚科主任教授・現名誉教授)にも当てはまると考えられた。

 宮田 満氏は大学理学部時代にクラミドモナスの研究で性差に目覚め、ともに社会的認知を勝ち取ろうと思われたとのことで、女性医師が幸せにならなければいけなく、少子高齢化の時代、男女差は加齢によって無に近くなり、医療のイノベーションを担うのは女性医師で、国家再生戦略になるとの圧巻の報告をされた。

 小森 貴氏は日本医師会が女性医師のために現在何をしているか、また女性医師の問題は医師全体の問題であることを報告された。また日本医師会での女性理事が少ないことについては、トップリーダーの考え方が重要であるとの見解を示された。

 全般的に女性医師に対する辛辣なご意見は発言されなかったが、医師たる者、男女を問わず、何事においても砕身の努力が必要であるとの結論に達したが、溝口秀昭氏がふれられた男女別高校の家庭科の授業の改善なども女性医師だけでなく、全ての男女共同参画に必要であると思われた。




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