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2011.09.29 
第5回医学を志す女性のためのキャリア・シンポジウムの報告  

社団法人 日本女医会女性医師支援委員会
委員長  澤口 彰子

日本女医会ではこれまでも女性医師の調査研究や、働く女性のための育児環境整備支援、医師の母性保護、学会への託児所設置要求、専門医取得期間中の産休や育児休業の申し入れなどを行ってまいりましたが、平成19年から「医学を志す女性のためのキャリアデザインセミナー」を展開いたしております。

初年度は「ペーパードクターにならないで」、20年度は「キャリアもライフもピカピカに磨こう」、平成21年度及び22年度は「女性医師が働き続けられる環境の実現に向けて」と題しまして、医学を志す女性たちに医師の現状、必要な法律の情報を伝え、各分野での取り組み、先輩たちの体験を聞くことで、個人にとっても社会にとっても意義のある考える機会を提供して参りました。

今年度は「各大学における女性医師支援の成果と問題点」(チラシ参照)と題しまして、午前は各大学医学部からのご講演を頂き、午後は日本医師会、内閣府、大学医学部、メデイアからのパネレストによって、「大学等の女性医師支援から医学界における男女共同参画社会へ」と題してパネルデイスカッションをおこない、さまざまな可能性を追及しました。

女性医師支援活動を先駆けて行ってきた東京女子医科大学からは、同学男女共同参画推進局運営委員会議長、及び同女性医師再教育センター長 川上順子教授が「各大学における女性医師支援・・・・」の各大学という課題は女性医師支援の方向づけの有無によって異なり、重要であると最初に述べられた。

同学では、男女共同参画推進局運営委員会、及び同女性医師再教育センターを立ち上げ、保育、勤務体制、キャリア形成を支援しており、医師としての社会貢献の成果を徐々にあげているが、問題点は指導する人材や経費であるとのことであった。

東邦大学男女共同参画推進室長 中野弘一教授は東京女子医科大学をモデルにし、個々の事例を検討して、女性医師支援室を開設したこと、その成果として、特に、女子学生に仕事と家庭の両立のモデルをみせることができたと述べられた。

問題点は女性教員スタッフの養成が不十分とのことであった。
三重大学の富本秀和教授は三重県の女性医師支援状況及び三重大学医学部女性医師支援策を述べられた。地域に根差した報告であり、専門医を取得するためのトレーニングが時期的に出産・育児と重なっている問題点を指摘された。

自治医科大学の桃井真理子教授は同学の女性医師支援センターの4つの柱である就業継続・育児・復職・地域医療従事医師の支援、さらに女性医師の様々の態様の日米の違いを述べられた。

医育機関での女性医師支援のあり方として、男女の家庭内役割意識の撤廃、キャリア教育の充実、教育結果の社会還元意識の徹底をあげられた。

今後の計画としては、女性医師支援センターからキャリア支援センターへの進化を予定していると言及された。

パネルデイスカッションでは、はじめに、日本医師会男女共同参画委員会 小笠原真澄委員長から日本医師会における詳細な取り組みなど意義ある報告を頂きました。

内閣府 福下雄二審議官からは男女共同参画局をつくられたこと、医学会における男女共同参画には女性医師の意志決定過程への参画の拡大及び女性医師の就業継続が二つの輪として結びついていることをパネㇼストご自身のワークライフバランスや持論をまじえて理解しやすい報告を頂きました。

今回初めてご参加頂いた読売テレビ放送株式会社 岩田公男特別論説委員は読売テレビ等の女性アナウンサー等の出産・育児、勤務体制、キャリア形成過程を調べられ報告されました。
メデイア界ではじめての発表とのことでしたが、女性医師支援に参考となる点や、男女共同参画としての問題点もうかがわれました。

パネㇼスト間での討論、午前に発表された先生がたのフロアーからの質問やご意見、会員の先生方のご発言など大変多く、ご参加頂いた方々に深謝申しあげます。
 今回のシンポジウムも第4回と同じく、委員会で報告書として刊行し、各界に広く広報する予定です。
 


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